さいたま赤十字病院
高度救命救急センター・救急科
Saitama Red Cross Hospital
Advanced Emergency and Critical Care Center
私たちはさいたま県中央地域の
高度救命救急センターおよびICUです。
救急医療は地域医療。
私たちは県民・市民の皆様の安心安全を守れるよう努力します。
2022年4月から高度救命救急センター長に就任いたしました。
1980年 県内第一号の「埼玉県救命救急センター」が当院に開設され、
2000年 専従医としての初代三宅センター長(現帝京大学病院高度救命救急センター教授)
2002年 前任の清田センター長が赴任
2005年 私は当センターの専従医として、三次救急と集中治療を貫いてきました。
2011年 転機となったのは東日本大震災への災害医療活動チームとしての派遣。
当たりまえの健康を、当たり前に享受できない被災者にたくさん触れました。
「三次救急も地域医療の一部である」という理念が私の中に産まれました。
この頃、新病院移転、ドクターカー開始などの計画が埼玉県主導で進められました。
理想の救命救急センターとは、地域に求められる救命救急センターであることに尽きます。
私がこの地で救急医を志した時代からもうすぐ20年。地域の医療事情も、消防力も、地域住民の構成も大きく変化しています。
医師の働き方改革を達成せねばならない2024年、4人に1人が高齢者となる2025年ももうすぐそこです。
2020年からの新型コロナウイルスとの戦いでは、多くのスタッフにより安全に、確実に、超重症肺炎の患者様を救命しました。コロナ禍3年目に入りますが、院内全体でクラスターは一度も発生させておりません。とても大変でしたが、救急医療と新型コロナ対策を両立するよう、及ばずながらも取り組んできました。
県から指定された高度救命救急、総合母子周産期医療、基幹災害拠点病院、がん拠点病院の機能も維持し、2021年には最新式のハイブリッドERを設置し、訓練・シミュレーションをたくさん重ねて、更なる救命率の向上に取り組んでいます。
24時間365日患者様に少しでも早く救急医療を提供するドクターカーも含め、ハード面では、名実ともに全国有数の救命救急センターになりました。
ソフト面では30名を超える実に多様な専門性を持つ医師団(救急科)が救急部と集中治療部を構成し、ICU、HCU、救急病棟、CCU、MPU(身体合併精神科病棟)のスタッフ、たくさんのコメディカル、救急救命士事務職員が一丸となって、患者様の健康を守るため、日夜努力し続けています。
このハードとソフトの掛け合わせで、普通では考えられないような救命に至る患者様も増加しており、ICUをはじめとする病棟での治療もどんどん質が向上しています。
平時の救急医療、災害発生時の対応、行政や消防の施策に尽力します。
同時に、医療安全面から院内急変(コードブルー)への対応、ラピッドレスポンスチームの運営、かかりつけ患者様への迅速な対応、など当院をご利用される患者様の安心安全ももちろん守ります。
職業としての救急医を育て、地域の皆様に安心安全を提供できるよう、新たな体制でも持続的に発展し続けるよう努力します。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
2022年4月吉日
田口 茂正
さいたま赤十字病院
高度救命救急センター長
田口 茂正
さいたま赤十字病院
院長
(前高度救命救急センター長)
清田 和也
一人でも多くの人を救命する。
私たちは常にチャレンジを続けます。
私たち「さいたま赤十字病院 救命救急センター・救急科」は、発足より今年で
15年目に突入するところです。
以来、埼玉県中央地域を中心に救命医療や災害医療体制の構築に全力で取り組んで参りました。
私にとっての救命医療のはじまりは今よりも決していいものではありませんでした。
当時は医療技術的な問題もありましたが、「もっと早く手術できていれば‥」「もっと全身の管理が充実されれば‥」そう後悔することもありました。
そのため目の前の患者さんを救命したいと全力で走り続けて参りましたが、気づくと多くの若い先生が集まり、今や当センターは本邦でも屈指の搬送数を誇る施設となりました。
以前よりも救命医療は遥か高いレベルに達していますが、まだまだすべてが満足いくわけではありません。
救急や集中治療は個人で出来るものではなく、システムで成立するものと日々感じております。
今後は当センターのチーム力の強さを大事にしつつ、個々の技術や知識を高め、さらなるステージを目指していきます。
また今後も皆様に安心した社会生活を提供できるよう、努力を積み重ねていきたいと思います。
“一人でも多くの人を救命する”
この合言葉のもとに、私たちは常にチャレンジを続けています。
これからも全力で救命に取り組んで行きますので、
今後とも変わらぬご支援、ご指導をお願い申し上げます。
2014年1月吉日
清田 和也